1872年(明治5年)創業。
代表銘柄の鳳凰美田の名前は、蔵が日光連山の豊富な伏流水に恵まれた美田（みた）村という良質な米の産地にあったことから命名されました。

蔵は一時廃業も考えられていた状況でしたが、小林正樹氏が蔵へ戻り、醸造試験場の元講師である奥様と共に奮闘。
小林氏は地元農家と粘り強く交渉し、酒米の契約栽培がスタート。
農家と密接な関係を築き上げました。
そうして着実に地元に根差した愛される酒、愛される酒蔵への道を開き始めました。

鳳凰美田のお酒の特徴を生み出すことのできる理由の一つに、お酒の厳密な管理と手間があります。
低温発酵を可能とする温度調整のできるサーマルタンクを20本以上も保有。
そして、お酒の搾り方は槽搾りか雫取りという昔ながらの手間のかかる方法です。

蔵のなかでは対話も大切にされています。
お酒造りはチームワークと捉え、疑問点や思ったことはすぐに話し合い、「鳳凰美田」としてのブランドを高めていくために蔵全体が取り組んでいます。

2022年5月、150周年を迎える年には新たな蔵「飛翔蔵」を開き、これからさらに大きく飛翔し栃木の酒造りを牽引していく蔵元です。