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宝剣酒造(広島)
1872年(明治5年)創業。
日本酒の成分の約8割は水であると言われています。
水で米が育ち、水で洗われ、水によって仕込まれます。
日本酒における水の大切さは言うまでもありません。
宝剣酒造の仕込み水は蔵の敷地内から出ている湧水を使用しています。
蔵の裏山には国公立公園の「野呂山」があり、降った雨や雪が約120年もの年月をかけてじっくりと濾過され湧き出てきます。
蔵のある呉地区では水が湧き出ることは珍しく、水質はやや軟水でミネラル豊富な酒造りに適した名水と言われています。
また、蔵での全生産量の約8割を広島県の酒造好適米「八反錦」を使用しています。
宝剣酒造の名を世に広げたのは、5代目蔵元である土井鉄也氏です。
当時、蔵を継ぐつもりはありませんでした。
しかし、21歳のときに父親である4代目が突然の病に倒れ急遽杜氏となりました。
そこからは自らの酒と向き合い続けてきました。
試飲会では酒が残り、地元では「宝剣、まずいけん」と言われ非常に悔しい日々も過ごしました。
それでも歩みを止めることはなく、2004年には20代の若さにして杜氏が集う「全国利き酒選手権」にて全国優勝。
2019年の日本酒のみの最大の品評会「SAKE COMPETITION」では純米酒部門で1位と3位を獲得しました。
努力が報われる日があるのかと問う日もありましたが、自分が飲んで美味しいお酒を醸すという信念のもと、お酒と向き合い続けたことによって全国的に名前の知られた広島屈指の蔵元となりました。