６月１８日（日曜日）は父の日。

父の日のプレゼントとして不動の人気の「日本酒」！

しかし、日本酒にまつわる専門用語が多すぎてどれを贈ればいいのかわからない……という声をよく耳にします。

日本酒は香味の幅が非常に広く、華やかなものから、ドライな味わいのもの、熟成感のあるもの、しゅわしゅわっとしたガス感のあるもの……

同じ地域、はたまた同じ蔵元のお酒でも種類ごとに全く異なる香り、味わいを楽しむことができます。

日本酒の世界は非常に奥深く興味深いですが、馴染みのない方にとっては自力でお選びいただくハードルが高いものになります。

今回は父の日にお酒を贈りたいが、なかなか選ぶことが難しいという方に向けて、お父さんの好きなお食事やおつまみ、食材に合うお酒をいくつかご紹介いたします！

毎日のお食事も美味しいお酒を添えれば、ちょっと贅沢な食卓に。

ぜひお父さんと食卓を囲んで、素敵なひとときをお楽しみくださいませ。

①　和食・お刺身（赤身）

赤身魚のお刺身はしっかりとした旨みを楽しむことができます！
加えて脂もしっかりとのっているものが多いです。

お寿司のようにお魚の旨みとお米の旨みは相性抜群！
そのため、お米の旨みを力強く感じることができる「純米酒」タイプのものがおすすめ！

また、脂をすっきりと流してくれるような、程よい酸味のある後口を感じるものがおすすめです。

②　和食・お刺身（白身）

白身魚のお刺身の特徴は淡泊で繊細な味わい！
引き締まった弾力ある食感も魅力の一つです。

穏やかな香りをもつ爽やかな日本酒を添えることで、
繊細な白身魚の味わいを崩さず楽しむことができます！
そのため、おすすめは爽やかすっきり日本酒！

さっぱりとお楽しみくださいませ。

③　和食・お刺身（イカ）

イカは柔らかく濃厚な旨み・甘みが特徴。

日本酒もねっとりとした食感に合わせて、柔らかい口当たりのものがおすすめです！
甘みある日本酒をお選びいただくと、
イカの甘みとの相乗効果でより素材の味わいが引き立ちます。

そのため、おすすめはお米の甘みをしっかりと引き出し、余韻も伸びやかなタイプの一本です。

④　和食・お出汁を使ったお料理

かつて、味覚は基本、甘味、酸味、塩味、苦味の４つであると考えられていました。
しかし、日本において古くから愛されてきたこんぶや鰹節に含まれる味わいを研究し、
第五の味覚「うま味」を発見したのもまた日本人です。

そんな旨みたっぷりのお料理といえばやっぱりお出汁を使ったもの！

それに合わせて日本酒も旨みたっぷり、かつ酸で味わいを引き締めてくれる、
生もと造りで仕込まれた日本酒がおすすめ。

古来より継承されてきた生もと造りは、自然界の微生物の力を借りる製法です。
そのため、なんともパワフルな味わい深いタイプのお酒が多いです。

また生もと造りで仕込まれた日本酒は温めてもバランスが崩れにくくとても美味しいのがポイント！

お出汁を使ったお料理も温かいものが多いので、ぜひ温度を合わせてお楽しみいただきたいです。

⑤　和食・焼き鳥（たれ）などのこってりとしたお料理（味噌・お醤油）

味噌やお醤油で味付けされたこってりとしたお肉料理。
牛すじの煮込みや生姜焼き、味噌煮込み……がっつり食べるのが好きな方は
間違いなくお好きなジャンルかと思います！

そんながっつり濃い目の味わいには、しっかりとお米の味わいが感じられるタイプがおすすめ！
純米酒やにごり酒、どぶろくなどがおすすめです！

濃い味わいのお料理には白米が欲しくなるように、間違いのない組み合わせとなっています。

また、お米の味わいがありながらも後口はキレのあるやや辛口の日本酒は、
口の中に残るお食事の脂をすっきりと流してリセットする役割をもたらします！

リキュールの分類になりますが、こちらもおすすめです！

⑥　和食・焼き鳥（塩）などの塩味の強いお料理

焼き鳥はやっぱり塩！という方も多いほど、素材の良さを引き立たせてさっぱりとしてくれる塩。
天ぷらやお肉も塩をかけて食べる！という塩派のお父さんに！

塩をかけた食材にはレモンや柚子のような爽やかな香りのよい素材が合うように、
日本酒も爽やかな香りのあるものを選んでみてはいかがでしょうか？

少し酸が高く、甘酸っぱいさっぱりとした印象の日本酒は、
レモンやライムを思い起こさせることがあります。

また少しフレッシュな印象のあるお酒の若々しさも、
さっぱりとしたお食事との相性抜群です！

⑦　洋食・デミグラスソースを使用したお肉料理

ハンバーグを代表としたデミグラスソースをかけたお料理！
肉汁溢れるしたお肉のボリューム感とデミグラスソース深い味わいや酸味がマッチして、
がっつりとしたご飯が好きな男性がすごく喜ぶメニューではないでしょうか？

デミグラスソースの味わいの深い旨みや印象的な酸味とマッチし、
脂をさっぱりと流してくれるような日本酒がベスト！

おすすめは少し熟成感のある山廃純米酒！

山廃純米酒は古来確立させた、自然に生きる微生物の力を借りて醸す製法のため、
なんとも複雑で力強い味わいや余韻が楽しめる仕込みの方法です。

⑧　洋食・チーズに合わせて

食事の後にちょっと晩酌したいな～というときに便利なチーズ！
筆者も週末の夜は映画を観ながらチーズをつまんでお酒を飲んで楽しんでおります。

チーズといえばワインを合わせるイメージですが、
実は日本酒とも相性抜群！

夜の楽しい時間を過ごす選択肢の一つとして、ワインとチーズだけでなく
日本酒とチーズはいかがでしょうか？

チーズのタイプによって日本酒のタイプを変えて、
お好みのマリアージュを見つけてください♡

ハードタイプ＆白カビタイプのチーズに合わせて

フレッシュタイプのチーズに合わせて

⑨　洋食・クリーム系のまろやかなお料理

カルボナーラやシチューのようにとろりと柔らかなクリームを使用したお料理！

寒い季節はもちろんながら、クーラーで冷えた体にも優しい味わいで
老若男女問わず非常に人気のお料理ジャンルです。

あまり日本酒と合わせるイメージはないですが、
日本酒のタイプによっては非常にマッチする通なジャンルとなっています♡

お米の香りが穏やかで、柔らかな旨み、口当たりを感じる純米酒や生もと仕込みの一本を
お料理の温度帯に合わせて温めてマリアージュするのがおすすめ！

とてもほっこりとして美味しいです！

⑩　洋食・魚介系のお料理

旬の魚を使用したアクアパッツアやエビを使ったブイヤベース！
欧州のお料理には欠かすことのできない海の幸の旨みたっぷりなお料理たち。

魚介系のお料理には白ワインを合わせるように、
爽やかフレッシュで甘みのある日本酒を合わせて！

特にフレッシュ感やみずみずしさを楽しめる生酒タイプがおすすめです。

みずみずしい甘みが魚介類の甘みとマッチし、
極上の余韻を楽しむことができるペアリングとなります。

⑪　中華・酢豚のような甘酸っぱいお肉メインのお料理

甘酸っぱくて老若男女に人気の酢豚！
そんな酢豚のようにお酢とお肉の相性を楽しむタイプの中華料理には、
ぜひその強い酸味に負けない、酸を感じる日本酒を。

酢豚に白米が相性抜群であるように、日本酒ももちろん相性抜群！

酢豚にパイナップルを入れるように、フルーティな味わいの日本酒を添えてみても◎

酢豚にパイナップルを入れる派の方に

酢豚にパイナップルは許さない派の方に

⑫　中華・四川式麻婆豆腐のようにスパイシーなシビ辛のお料理

唐辛子や花椒、豆板醤を使用した痺れる辛さは、食べる人をやみつきに！
筆者もめっちゃ辛い麻婆豆腐が食べたい！！！と思う日がたくさんあります。

たっぷりとした旨みを追いかけるような辛さは、白米にもベストマッチ！
そのため、日本酒との相性ももちろん抜群です。

辛いお料理には、素材の旨みに掛け合わせるようにお酒も力強い旨みがあるものを、
そして後口の辛さをさっぱりと流すためにキレの良いものがおすすめです。

そのため、しっかりと味わいののった旨辛口タイプの日本酒をお選びください！

⑬　中華・みんな大好きラーメン！

老若男女問わず様々な方に愛されるお料理、ラーメン。
出されるお店や造り手、素材や味付けによって様々な個性や特徴があらわれ、
お店巡りも楽しいお料理となっています。

ラーメンには半ライスを添えるように、お米から造られる日本酒はもちろん相性抜群！

味わいによってたくさんのペアリングがお楽しみいただけます。
ぜひお気に入りの組み合わせを探してみてくださいね！

ガツンと食べたいこってり系ラーメンに！

さっぱり食べたいあっさり系のラーメンに！

⑭　こってりジューシーな濃い味付けの唐揚げに！

晩御飯や居酒屋、お弁当のおかず……様々なところで見かける、愛されメニュー唐揚げ！

主にニンニクや醤油、生姜で下味をつける唐揚げですが、
ご家庭やお店によって様々なアレンジがなされており、
いろいろな味わいが楽しめるのも魅力の一つ！

そんな多様な味付けの唐揚げに合わせる日本酒は、
唐揚げのジューシーさに負けないようなしっかりとした味わいのあるものを！

また、酸が綺麗なものをお選びいただくと、脂をさっぱりとしてくれる効果で
爽やかに楽しむことができます。

⑮　デザートに合わせて

食後のまったりとした時間、
チョコレートをつまみながらウイスキーを楽しむ方がいらっしゃるように
甘いものをつまんでお酒をたしなむのが好きなお父様に！

日本酒も甘いものに合わせて楽しむことができるお酒です！

ぜひお好みのデザートに合う日本酒を探してみてください！

和菓子に合わせて

洋菓子に合わせて

チョコレートに合わせて

最後に

日本酒は蔵の使用する水や環境によって数多の香味を楽しむことができます。
また同じ蔵元の日本酒であっても精米歩合、造り方、酒米、酵母……様々な要素で味わいが異なります。

そのため、お料理を基準にお父さんへの日本酒をプレゼントしてみてください！

お父さんの好きなお料理がより美味しく感じられ、素敵なひとときをお過ごしいただけます。

ぜひ今年の父の日は日本酒を贈ってみてはいかがでしょうか？